t-Sortとは?次世代型ロボットソーターの仕組み・特徴・導入メリットを徹底解説

  • 2026年8月11日

昨今の物流現場では、人手不足や出荷量の増加を背景に、ピッキング作業に加えて仕分け作業の自動化が重要なテーマになっています。特にEC物流、店舗別仕分け、方面別仕分けなどでは、多品種の商品を短時間で正確に仕分ける仕組みが求められています。こうした仕分け自動化の手段として注目されているのが、ロボットソーターです。中でもt-Sortは、小型AGVが走行マット上を移動し、商品を指定された仕分け先へ搬送・投入する平面型のソーティングロボットシステムです。トヨタL&Fは、t-Sortを「ロボット制御用のPVCシート上を走行し、搬送・仕分けする自動仕分けロボット」と説明しています。

本記事では、t-Sortの基本的な仕組み、機種ごとの違い、導入メリット、注意点、コンベヤ式ソーターとの違いについて整理します。

仕分け自動化全体の考え方を知りたい場合は、関連する仕分け自動化の記事とあわせて確認すると理解しやすくなります。

物流倉庫での仕分け自動化の完全ガイド!t-Sort、オムニソーター、Nano-Sorterなど注目ロボットの比較・紹介など重要論点を網羅

t-Sortとは、ロボットが荷物を運ぶ平面型ソーター

t-Sortとは、小型のロボットが商品を載せて走行し、指定された仕分け先に商品を投入するロボットソーターです。コンベヤで商品を流しながら仕分ける固定式ソーターとは異なり、複数のロボットが走行面の上を移動して仕分けを行います。
主に、ECのオーダー別仕分け、店舗別仕分け、方面別仕分け、返品・入荷後のSKU別仕分けなどで活用されます。仕分け先が多い現場や、出荷波動が大きい現場、多品種少量の商品を扱う現場と相性がよい設備です。

開発元Libiao Robot(中国)日本国内提供の体制

t-Sortは、中国のZhejiang Libiao Robots Co., Ltd.が開発・製造するソーティングロボットです。Libiao社は中国浙江省杭州市に本社を置き、2016年7月に設立された企業で、ソーティングロボット台車と群制御ソフトウェアの開発・設計・製造・販売・保守を行っています。
日本国内では、プラスオートメーションをはじめ、トヨタL&Fやトーヨーカネツなどがt-Sort関連ソリューションを提供しています。プラスオートメーションはRaaS(Robotics as a Service)という、ロボットを所有せずにサブスク式に利用できるサービスも展開しています。
Logistics Todayのインタビュー記事では、2024年末時点でプラスオートメーションの自動化支援サービスの導入拠点数が175か所超、国内ロボット導入数が5,600台以上と紹介されています。同記事では、導入ケースの6割以上がサブスクでスタートしていることにも触れられています。

従来のコンベヤ式ソーターとの違い

従来のコンベヤ式ソーターは、コンベヤや分岐装置を固定設備として設置し、大量の商品を高速に仕分ける方式です。大量処理には強い一方で、導入時の工事や設置スペース、レイアウト変更のしにくさが課題になることがあります。
一方、t-Sortは走行マットとロボットを組み合わせて仕分けラインを構成します。トーヨーカネツは、T-sortについて、固定設備と比較してレイアウトやロボット数の変更・増減が容易で、ソータ方式の半分以下の面積で設置可能と説明しています。
この違いは、物流現場にとって重要です。最初から大規模な固定設備を導入するのではなく、現在の物量やスペースに合わせて始め、物量の変化に応じて構成を見直しやすい点がt-Sortの特徴です。

t-Sort利用の基本的な流れ

t-Sortは上部がトレイになった小型のAGVです。次のような流れで利用します。

①トータルピックで集めた商品を一つずつ(※)スキャンして、AGVのトレイに載せます。
②AGVがマットの上を走行して自動で商品を搬送します。搬送先の間口を「シュート」といって、シュート毎に仕分け先としてのオーダーや店舗が割り当てられています。
③AGVがシュートに商品を投入して、仕分けが完了します。
④仕分けが完了したら商品を回収して、梱包・出荷へと進みます。

作業者は商品をスキャンしてトレイに載せるだけなので、判断もチェックも必要なく、仕分け先への投入作業も自動化されます。
※基本的な利用では一つずつスキャンして投入しますが、シュートに同じ商品を複数まとめて投入する場合には、スキャンは一度だけにして、投入数量をタブレット等の画面から入力するという利用方法もあります。プラスオートメーションの事例では、この方式が「まとめ投入」と呼ばれています。

t-Sort導入のメリット

t-Sortのメリットは、仕分け作業の効率化、省人化、省スペース化、レイアウト変更への柔軟性にあります。さらに、仕分け作業自体が「商品をスキャンしてロボットに載せるだけ」で完結し、作業難易度が下がるため、商品知識や仕分けルールの理解が浅い作業者でもすぐに戦力化が可能です。これにより教育にかかる時間やコストの削減、仕分け工程の属人化を抑えられる点も大きなメリットです。

仕分け作業の効率化・生産性の向上

t-Sortでは、商品を仕分け先ごとに人が歩いて運ぶのではなく、ロボットが指定された仕分け先まで商品を搬送します。これにより、作業者の移動や仕分け先の判断を減らし、投入作業に集中しやすくなります。
プラスオートメーションのFAQでは、t-Sort sd5の能力目安として、10台で1,000pcs/h、15〜20台で1,300〜1,800pcs/h、70〜80台で4,000〜5,000pcs/h程度とされています。また、2階層構成や複数システム構成により、さらに能力を増強できると説明されています。
ただし、処理能力はロボット台数だけで決まるものではありません。商品スキャン、ロボットへの投入作業、商品スキャン、仕分けた商品の回収、梱包、出荷検品などの前後工程も含めて設計する必要があります。t-Sortの能力を活かすには、仕分け工程だけでなく全体の流れを見直すことが重要です。

省スペースで仕分けラインを構築しやすい

t-Sortは、固定式の大型ソーターと比較して、既存スペースを活用しやすい点が特徴です。専用の走行マットを敷き、ロボットとシュートを配置して仕分けラインを構成するため、倉庫内の空きスペースを活用しやすく、アンカーなどを使用した床面への据付工事も不要なことから、賃借倉庫でも検討しやすい設備です。
t-Sort 3Dのように高さ方向を活用するバリエーションでは、より少ない床面積で多くの仕分け間口を確保できます。トヨタL&Fは、t-Sort 3Dについて、3坪で60〜80間口の設置が可能と説明しています。

仕分けミスの削減と作業品質の安定化

人手による仕分けでは、商品や送り先の確認、仕分け先の判断、投入作業の中でミスが発生する可能性があります。t-Sortでは、スキャン情報と仕分け先をシステムでひもづけ、ロボットが指定された場所へ商品を運ぶため、作業者の判断に依存する部分を減らせます。
特に、多品種少量の商品を扱う現場や、店舗ごとに細かい納品条件がある現場では、作業の属人化が課題になりやすいです。仕分けの判断をシステム側に寄せることで、作業者の熟練度に左右されにくい運用につながります。

導入スピードとレイアウト変更のしやすさ

t-Sortは、据え付け工事を前提とする大型設備と比べて、短期間で導入しやすい点も特徴です。プラスオートメーションのFAQでは、発注から最短1か月程度、パッケージプランのt-Sortトライアルではセットアップとユーザートレーニングを含めて1日で完了すると説明されています。
また、ロボット台数や仕分け間口数を変更しやすいため、物量変動やレイアウト変更にも対応しやすい設備です。繁忙期に仕分け先や物量が増える現場では、固定設備よりも柔軟な運用を検討しやすくなります。

RaaSにより初期負担を抑えやすい

t-Sortは購入だけでなく、RaaSによる利用も可能です。RaaSは、ロボットを所有するのではなく、サブスクリプション型で利用する契約形態です。設備投資として一括購入する場合、初期費用や投資回収が導入判断のハードルになります。RaaSであれば、まず小さく始めて効果を確認し、必要に応じて台数や構成を見直す選択肢を取りやすくなります。

t-Sortの種類

仕分けロボットt-Sortの、トレイの種類を紹介

t-Sortには、大きく分けてチルトトレイ型とクロスベルト型があります。プラスオートメーションの製品ページでは、t-Sort mini2、t-Sort sd5、t-Sort cb15、t-Sort cb30の4機種が紹介されています。

チルトトレイ式

チルトトレイ式は、ロボット上部のトレイを傾けて商品を投入する方式です。小型商品や軽量の商品を多方面に仕分ける用途に向いています。アパレル、日用品、化粧品、小物雑貨など、多品種の商品を扱う現場で使いやすい方式です。
仕分け作業では、商品をスキャンしてロボットに載せるだけで、ロボットが指定された仕分け先まで走行し、トレイを傾けて商品を投入します。作業者が仕分け先を判断して歩き回る必要が減るため、作業負担の軽減につながります。

クロスベルト式

クロスベルト式は、ロボット上部のベルトを動かして商品を横方向へ送り出す方式です。チルトトレイ式に比べて商品を押し出す動作になるため、箱物や重量物、飲料、食品などの仕分けに使いやすい方式です。t-Sort cb15やt-Sort cb30は、ケース品や不定形商品の仕分けにも対応しやすい機種です。

シュートのバリエーション

仕分けロボットt-Sortのシュートのバリエーション

仕分け先間口のシュートにも、商品の形状や重量、頑丈さに応じて様々なパターンが用意されています。
ピース品の場合は段ボールや折り畳みコンテナに直接シュートする他に、スライダーで滑らせたり、割れ物など繊細な商品であれば布状の柔らかいハンモックにシュートしたりするパターンがあります。
ケース品ではローラーコンベアや、より細かいホール形式のコンベアにシュートするパターンがあります。

t-Sortのバリエーション

t-Sortには、平面型の基本構成だけでなく、立体型や既存仕分けシステムと組み合わせるバリエーションがあります。現場のスペース、仕分け間口数、商材の扱い方に応じて、複数の構成を検討できます。

t-Sort 3D

t-Sort 3Dは、高さ方向を活用して省スペースで仕分け間口を確保する立体型のソーターです。トヨタL&Fは、t-Sort 3Dを「ロボット運用の課題となる高さ方向の空間活用で、省スペースでの仕分けを実現する自動仕分けロボット」と説明しています。
最小ユニットでは、約3坪で60〜90間口の設置が可能とするプレスリリースもあります。省スペースで多くの仕分け先を確保したい現場に向いた構成です。

t-Sort 3D連動

t-Sort 3Dは、平面型のt-Sortと連動させることで、より大規模な仕分けにも対応できます。プレスリリースでは、AGV連動により2000間口の大規模仕分けが1系統で可能と紹介されています。
仕分け先が非常に多いEC物流や店舗配送では、平面型だけでは間口数やスペースの制約が出る場合があります。3D連動型は、こうした現場で仕分け間口を拡張する選択肢になります。

t-Sort MAS

t-Sort MASは、t-Sort Multiple Assort Systemの略で、t-SortとDAS、GAS、SAS、HASなどの仕分けシステムを組み合わせるソリューションです。プラスオートメーションは、t-Sort MASについて、ワレモノや食品など荷扱いにケアが必要な商品の仕分けに向いていると説明しています。
t-Sort MASでは、t-Sortが商品を仕分けシステム前まで無人搬送し、最後の細かな仕分けや箱詰めは人が行うこともできます。PR TIMESの発表では、複数系統分の商品をまとめてトータルピックできることや、ワレモノ等を丁寧に仕分けられることがメリットとして説明されています。

t-sortの処理能力について

t-Sortの基本的な処理能力

仕分けロボットt-Sortの基本的な処理能力

処理能力については、以下の2つの基準で表現することができます。

①1時間あたりに処理できるピース数=ピース/時
②同時に対応できる仕分け先(間口)数=間口

t-Sortの基本的な処理能力は、500~5,000ピース/時で、間口数は400程度までが適正とされています。
ロボットの台数によって処理能力が異なります。なかなかイメージが湧きにくいかもしれませんが、例えばユナイテッドアローズの導入事例では、1時間あたり1800ピース程度を、96間口に仕分けするのにt-Sortを25台利用しています。

複層化や2系統化によるt-Sortの処理能力拡大

もっと多くのピース/時を処理する必要がある場合は、架台を2段にして複層化することで対応できます。1段目と2段目で間口は共有して、より多くの商品を間口に投入していきます。

仕分けロボットを複層(2層)でレイアウトしている写真
出展:西濃運輸

ピース/時だけでなく間口も増やしたい場合は、t-Sortを2倍の規模で導入する、2系統化をすれば対応できます。フラットに2系統を並べてもいいですし、2段にして段毎の間口を別にすることもできます。
複層化や2系統化によって①1時間あたりに処理できるピース数=ピース/時が大幅に増加し、処理能力も向上します。

t-Sortを複層化または2系統化した場合の処理能力の拡大

t-Sortのバリエーションによる処理能力の拡大

先に紹介したt-Sortのバリエーションの処理能力を、先ほどの表に追加する形でマッピングしました。
複層化、2系統化とは異なり、②同時に対応できる仕分け先(間口)数=間口数 を増加させる事で処理能力の向上を実現しています。
なお、t-Sort MASはアソートシステムの規模等にもよって色々な能力設定が考えられることから、このマッピングでは考慮していません。

t-Sort 3Dなどt-Sortのバリエーションによって処理能力が拡大することを説明

t-Sortのデメリット・注意点

t-Sortは柔軟性の高い仕分けロボットですが、すべての現場に適しているわけではありません。導入前には、処理能力、商材条件、前後工程、システム連携、運用体制を確認する必要があります。

コンベヤ式ソーターと比較すると大量処理では不利な場合がある

t-Sortはロボット台数を増やすことで処理能力を高められますが、超大量の商品を高速に流し続ける用途では、コンベヤ式ソーターの方が適する場合があります。特に、一定の商品形状で大量の商品を処理する、なおかつ処理量の変動が少ない現場では固定式ソーターの処理能力が有利になることがあります。
一方で、t-Sortは仕分け先の増減やレイアウト変更、スモールスタートに強みがあります。導入判断では、単純な処理能力だけでなく、物量変動、仕分け先数、将来のレイアウト変更可能性まで含めて比較することが重要です。

対応できない商材・条件がある

t-Sortは幅広い商品に対応できますが、すべての商品を扱えるわけではありません。常温・冷蔵は取扱可能としつつも、冷蔵の場合は結露がない状態が必要で、冷凍帯は現状不可とされています。また、精密機器や貴金属には適しないなど、構造上、仕組み上の制約で一部対応できない商材もあります。
商品のサイズ、重量、形状、割れやすさ、表面状態、識別ラベルの有無によって、適した機種や運用方法は変わります。ワレモノや型崩れしやすい商品では、t-Sort MASのように人手との組み合わせを前提にした構成も検討対象になります。

前後工程を見直さないと効果が出にくい

t-Sortは仕分け工程を自動化する設備ですが、投入前のピッキングや検品、投入後の回収、梱包、出荷検品が詰まると、全体の処理能力は上がりません。仕分け工程だけを速くしても、前後工程がボトルネックになれば導入効果は限定的になります。
そのため、導入前には作業量、SKU数、仕分け先数、出荷波動、作業者配置を整理し、シミュレーションを行うことが重要です。ロボットを入れるだけでなく、作業手順や人員配置を含めたオペレーション設計が必要になります。

t-Sortとコンベヤ式ソーター・AMRの比較

t-Sortを検討する際は、コンベヤ式ソーターやAMRとの違いを整理しておくと、自社に合う設備を判断しやすくなります。ここでは、仕分け用途で比較します。

比較項目t-Sortコンベヤ式ソーター
主な役割商品をロボットで搬送し、仕分け先へ投入するコンベヤ上の商品を高速に分岐・仕分けする
得意な現場多品種少量、仕分け先が多い現場、レイアウト変更がある現場大量処理、定型オペレーション、長期固定レイアウトの現場
処理能力台数・間口数・構成により調整可能。sd5では最大4,000〜5,000pcs/h程度が目安大量・高速処理に向きやすい
設置スペース比較的省スペースで構成しやすい大型設備になりやすい
レイアウト変更ロボット台数や間口数を変更しやすい設備変更に工事や停止が発生しやすい
初期導入RaaSで小さく始めやすい大規模投資になりやすい
注意点前後工程設計と商材条件の確認が必要スペース、工事、投資回収の検討が必要

t-Sortは、単なる搬送ロボットではなく、仕分け機能を持ったロボットソーターです。仕分け先の変更や物量変動に対応しやすい一方、大量の商品を一定量、高速に処理し続ける用途では、コンベヤ式ソーターの方が適する場合があります。
導入判断では、「どちらが優れているか」ではなく、「どの工程を、どの程度の物量で、どのくらい柔軟に運用したいか」を基準に比較することが重要です。

t-Sortの導入事例

t-Sortは、アパレル、食品、日用品、ケース品、EC物流など、さまざまな現場で導入されています。ここでは、公開されている導入事例のうち、ピース仕分けとケース仕分けに分けて整理します。

ピース仕分けの事例

共同物流サービス

共同物流サービス 仙台泉センターでは、ドライ温度帯の酒類・加工食品の仕分けにt-Sort cb15を導入しています。公開情報では、1階に25台、2階に25台のt-Sortを導入し、1階は62間口、2階は34間口のシュート構成とされています。

澁澤倉庫 松戸営業所

澁澤倉庫 松戸営業所では、t-Sort導入後にt-Sort 3Dも導入しています。プラスオートメーションの事例記事では、t-Sort 3Dの導入により、従来t-Sortで70坪を要していた仕分けエリアが22坪に収まり、空いたスペースを保管スペースとして活用していると紹介されています。

ケース仕分けの事例

MonotaRO猪名川DC

MonotaRO猪名川DCでは、入荷仕分けにt-Sort cb30を活用しています。公開情報では、機器設置から導入テスト、作業者トレーニングまでを4日間で実施し、検品工程の作業生産性が従来比130〜150%、搬入から棚入れまでのリードタイムが半日短縮されたとされています。

GBtechnology

GBtechnologyの事例では、t-Sort cb30を導入し、1時間あたり600ケースを30方面に仕分けるオペレーションを構築しています。プラスオートメーションの事例記事では、導入前は6〜7名が必要だった仕分け工程を、導入後は3名で運用できるようになったと紹介されています。

t-Sortの今後の展望

t-Sortのようなロボットソーターは、今後も仕分け自動化の選択肢として広がる可能性があります。背景には、人手不足、出荷波動の拡大、多品種少量化、EC物流の増加があります。
特に注目されるのは、RaaSによるスモールスタートのしやすさです。従来の大型マテハン設備は、投資金額や工事期間、投資回収の不確実性が導入のハードルになりがちでした。月額利用や短期トライアルが広がることで、中小規模の物流現場でも自動化を検討しやすくなると考えられます。
また、t-Sort 3Dやt-Sort MASのように、平面型の仕分けロボットだけでは対応しにくい領域を補うバリエーションも出ています。さらに、2026年にはt-Sortに類似する平面型仕分けロボット「HyperSort(ハイパーソート)」の国内提供も開始されるなど、仕分けロボットの選択肢は広がりつつあります。高さ方向の活用、既存DASとの連携、ワレモノや食品への対応など、現場課題に合わせた組み合わせや製品選定が今後の導入判断で重要になりそうです。

一方で、ロボットを導入すれば自動的に効果が出るわけではありません。商品特性、出荷量、仕分け先数、前後工程、WMS・WES連携を整理し、現場全体のオペレーションとして設計することが必要です。

まとめ

t-Sortは、小型ロボットが商品を搬送し、指定された仕分け先に投入するロボットソーターです。従来のコンベヤ式ソーターと比べて、レイアウト変更やロボット台数の増減に対応しやすく、省スペースで仕分けラインを構築しやすい点が特徴です。
メリットとしては、仕分け作業の効率化、省人化、作業品質の安定化、省スペース化、導入スピード、RaaSによる初期負担の軽減が挙げられます。特に、多品種少量の商品を扱う現場や、仕分け先が多い現場、出荷波動が大きい現場では導入効果を検討しやすい設備です。
一方で、超大量処理ではコンベヤ式ソーターが適する場合もあります。また、対応できる商品のサイズや重量、温度帯、壊れやすさ、前後工程の設計によって、適した構成は変わります。
今後は、t-Sort単体だけでなく、t-Sort 3Dやt-Sort MAS、WMS・WESとの連携を含めた導入が広がる可能性があります。仕分け自動化を検討する際は、設備単体のスペックだけでなく、現場全体の作業設計とあわせて比較することが重要です。

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引用・参考URL

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