Exotec/福山通運が所有・運営するメニコン向け物流センターに次世代Skypod®を導入

  • 2025年9月21日

株式会社メニコン、福山通運株式会社、IHI物流産業システム、フランスExotecの日本法人Exotec Nihon株式会社の4社は、Exotecが開発した倉庫自動化ソリューション「Skypod®」を、福山通運が所有・運営するメニコン向け物流センター(千葉県八千代市)に導入することを決定しました。本プロジェクトには国内初となる次世代モデルのSkypod®が採用され、物流現場の効率化と高度な自動化実現が期待されています。

Skypod®導入概要とその特徴

Skypodシステムイメージ
出所:株式会社IHI

導入概要

  • 施設名:福山通運株式会社 千葉八千代支店

  • 所在地:千葉県八千代市上高野1353-4 福山通運株式会社 千葉八千代支店2階

  • 保管BIN数:10,810BIN

  • ロボット台数:73台

  • 主な用途:倉庫内商品のピッキング

新モデルの特徴

今回導入されるSkypod®システムは、Exotec独自の3次元走行ロボットを活用した最新GTP(Goods-to-Person)方式の自動倉庫ソリューションです。トラロジの分類では「高層・高密度GTP」にあたります(物流ロボット完全ガイド参照)。ロボットが縦横無尽に棚を移動してBIN(コンテナ)を取得・搬送し、オペレーターの作業負担を大幅に低減しつつ、人手を介さずスピーディかつ正確なピッキング・出荷を可能にします。
新モデルでは従来比で最大50%の作業能力向上、保管密度も約30%アップなど、業務省力化と倉庫スペースの有効活用を実現。さらに、次のような付加価値機能も備えることで、ピーク時の安定運用とリードタイム短縮、サービスレベル向上にも貢献します。

  • オーダーごとの優先度や配送ルートを考慮した出荷順序の最適化
  • バッファー機能
  • ECと店舗向けを単一システムで処理可能なオムニチャネル対応
  • モジュラー構成による段階的な拡張と高い稼働率

この導入によって、メニコン物流現場のサービスレベル維持・向上、繁忙期の作業負荷削減、将来の安定運用基盤確立が期待されています。

ExotecとIHIの関係、日本での導入実績

ExotecとIHI物流産業システムは2021年に戦略的パートナーシップを締結、日本国内へのSkypod®導入を推進しています。IHIは設計・エンジニアリング・据付・保守の総合対応を担い、Exotecは独自開発のロボティクス・ソフトウェアを提供。この「統括インテグレーター×最新ハード」の連携で、顧客ごとに最適な自動化倉庫ソリューションを実現してきました。

これまで国内では、NX日本通運の西京極倉庫やアルプス物流、ユニクロ等大手アパレル、EC業界などでもSkypod事例が増えています。今回の福山通運・メニコン事例は、次世代モデルの国内初導入という点で注目です。

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