株式会社メニコン、福山通運株式会社、IHI物流産業システム、フランスExotecの日本法人Exotec Nihon株式会社の4社は、Exotecが開発した倉庫自動化ソリューション「Skypod®」を、福山通運が所有・運営するメニコン向け物流センター(千葉県八千代市)に導入することを決定しました。本プロジェクトには国内初となる次世代モデルのSkypod®が採用され、物流現場の効率化と高度な自動化実現が期待されています。
Skypod®導入概要とその特徴

導入概要
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施設名:福山通運株式会社 千葉八千代支店
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所在地:千葉県八千代市上高野1353-4 福山通運株式会社 千葉八千代支店2階
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保管BIN数:10,810BIN
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ロボット台数:73台
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主な用途:倉庫内商品のピッキング
新モデルの特徴
今回導入されるSkypod®システムは、Exotec独自の3次元走行ロボットを活用した最新GTP(Goods-to-Person)方式の自動倉庫ソリューションです。トラロジの分類では「高層・高密度GTP」にあたります(物流ロボット完全ガイド参照)。ロボットが縦横無尽に棚を移動してBIN(コンテナ)を取得・搬送し、オペレーターの作業負担を大幅に低減しつつ、人手を介さずスピーディかつ正確なピッキング・出荷を可能にします。
新モデルでは従来比で最大50%の作業能力向上、保管密度も約30%アップなど、業務省力化と倉庫スペースの有効活用を実現。さらに、次のような付加価値機能も備えることで、ピーク時の安定運用とリードタイム短縮、サービスレベル向上にも貢献します。
- オーダーごとの優先度や配送ルートを考慮した出荷順序の最適化
- バッファー機能
- ECと店舗向けを単一システムで処理可能なオムニチャネル対応
- モジュラー構成による段階的な拡張と高い稼働率
この導入によって、メニコン物流現場のサービスレベル維持・向上、繁忙期の作業負荷削減、将来の安定運用基盤確立が期待されています。
ExotecとIHIの関係、日本での導入実績
ExotecとIHI物流産業システムは2021年に戦略的パートナーシップを締結、日本国内へのSkypod®導入を推進しています。IHIは設計・エンジニアリング・据付・保守の総合対応を担い、Exotecは独自開発のロボティクス・ソフトウェアを提供。この「統括インテグレーター×最新ハード」の連携で、顧客ごとに最適な自動化倉庫ソリューションを実現してきました。
これまで国内では、NX日本通運の西京極倉庫やアルプス物流、ユニクロ等大手アパレル、EC業界などでもSkypod事例が増えています。今回の福山通運・メニコン事例は、次世代モデルの国内初導入という点で注目です。
関連リンク
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Exotec Skypod 製品情報(公式)
https://www.exotec.com/ja/skypod-system/ -
メニコンニュースリリース
https://www.menicon.co.jp/company/news/vol1197.html -
関連:日本通運/NX西京極倉庫「Skypod」導入事例(トラロジ)
https://toralogi.com/nx-skypod-1830/ -
物流ロボット完全ガイド(トラロジ)
https://toralogi.com/logistics-robots-perfect-guide-1111/ - 高層・高密度GTP特集(トラロジ)
https://toralogi.com/logistics-robots-trend-high-precise-1048/
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