株式会社ZMPは、2024年10月14日に開業した長崎スタジアムシティにおいて、サッカースタジアム上空を滑走する「ジップライン Supported by買取専門店 諭吉」のハーネスや関連する資材を運搬するために、配送ロボ「DeliRo®Truck(デリロ®トラック)」(牽引タイプ)およびマルチロボOS「ROBO-HI®(ロボハイ®)」を実装し、定常的な使用を実現したことを発表しました。
ジップラインは、オフィス棟「STUDIUM CITY NORTH」屋上から、商業棟「STADIUM CITY SOUTH」屋上を結ぶアクティビティです。ジップラインを滑走した方が装着していた滑走するための器具(ハーネス等)はゴール地点で取り外しますが、そのハーネス等は再びスタート地点で新たな滑走者に提供される必要があります。
そのため、ゴール地点からスタート地点へハーネスや関連する資材、小物類等備品の運搬作業が必須となりますが、資材・備品は非常に重量があるため、運搬方法、または人材の確保が課題となっていました。今回はこの課題を解決するソリューションとして、配送ロボ「デリロ トラック(牽引タイプ)」が採用されたとの事です。
「デリロ トラック(牽引タイプ)」は、ジップラインに必要なハーネス等を載せ、商業棟とオフィス棟を結ぶ片道約380mのコンコース間を無人で搬送します。この導入により、人手不足の課題への対応を実現するとともに、表情や音声で周囲とコミュニケーションを取りながら自動搬送を行うロボットによる当施設のエンターテイメント性の向上等の効果も期待できるとの事です。
「デリロ トラック(牽引タイプ)」の導入にあたっては、長崎スタジアムシティのロボット導入コンサルティングを行う戸田建設(株)の支援のもと実施されております。
今後の展開
長崎スタジアムシティでは施設全体でロボット活用を計画しており、今後清掃や配達など、さまざまなメーカーのロボット実装が予定されています。メーカー・役割の異なるロボットが長崎スタジアムシティ内で実装された際には、マルチロボOS「ROBO-HI®(ロボハイ®)」がそれらのロボットを一元管理し、安全かつ効率的な運用をサポートするとの事です。
AGVをはじめとした物流ロボットも、今回のように大規模施設などの物流倉庫・工場以外の施設などで使用されるケースも今後は増加していくことが予想されます。