RAX Solutionsは、RAXグループ(本社:モナコ)の100%子会社で小型商品の物流自動化システムに特化した企業です。特に光学レンズ産業界での実績を持っており、独自の自動倉庫「rBox」を開発・提供しています。
同社は、2025年秋に株式会社アルプス物流の神奈川県、埼玉県内の2拠点に自動倉庫「rBox」がに採用されることを発表しました。
出展:RAX Solutions
「rBox」の特徴
「rBox」は、名刺箱から靴箱程度のサイズの商品、または同サイズの専用箱に収まる小型商品の保管と出荷を自動化するソリューションで、特徴は下記となります。
1.高効率な保管: 小さな箱単位で商品を保管し、在庫効率を300%以上向上させた実績があります。
2. 直接ピッキング: 独自の「DISR(Direct Item Storage & Retrieval)」技術により、注文された商品を直接ピッキングし、作業者や出荷カートンに払い出すことができます。
3. 注文順のピッキング: WMSから印刷された出荷指示書の順番通りに、コンベア上へ商品を払い出すことが可能です。
4. 軽量設計: 必要耐荷重が平米600-800kg程度と軽く、既存の物流倉庫にも設置可能です。
5. 全自動: 商品の入庫から出庫、ピッキング後の製造や出荷までを全自動化し、RAMと呼ばれるコア・テクノロジーにより制御します。
アルプス物流での導入
アルプス物流は2025年秋、神奈川県と埼玉県内の2拠点に「rBox」を導入する予定です。この採用は、RAX Solutionsにとって国内初の光学レンズ産業以外の顧客となります。
アルプス物流の保管BU部長である野殿征範氏は、「rBoxは他社にない”小さな箱単位”で高効率に保管できる点、WMSから印刷された出荷指示書の順にコンベア上へ商品を払出し可能な点が、理想通りの運用を実現できる唯一の選択肢でした」とコメントしています。
今後の展開
RAX Solutions株式会社の営業・事業開発責任者である清水卓氏は、「光学レンズ産業以外でも幅広い分野にてビジネスに貢献するソリューションを提供していきます」と述べており、今後の異業種展開に期待が高まります。
また、2025年1月22日より東京ビッグサイトで開催される第4回スマート物流EXPOに出展予定で、より多くの企業に「rBox」の魅力を伝える機会となりそうです。
この「rBox」の導入により、アルプス物流は商品の棚への格納・ピッキング作業の効率化はもちろん、大幅な保管効率の向上を見込んでいます。
関連リンク
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000153759.html