株式会社山善が、西日本のものづくり産業を支える新たな物流拠点「ロジス大阪」を2025年1月6日より本格稼働すると発表しました。この新拠点は、深刻化する物流業界の課題、特に「2024年問題」と呼ばれるトラックドライバーの労働時間制限による輸送能力の低下に対応するため、最先端の自動化技術を積極的に導入しています。
導入された先進技術
ロジス大阪では、以下の最新物流システムが導入されています。
おまとめ配送用シャトル自動倉庫
株式会社ダイフク製のケース立体自動倉庫を採用。販売店ごとの注文をまとめる「おまとめ配送」作業を自動化し、人為ミスの防止と作業効率化を実現。
地点間搬送機器 Lexx500
株式会社LexxPluss開発の自動搬送ロボット。AGVとAMRの特長を併せ持ち、約180mの庫内横幅での地点間搬送を担当。
在庫用シャトル自動倉庫
ダイフク製のケース立体自動倉庫と、プロジェクションマッピングシステムを組み合わせ。約2万アイテムの格納が可能で、作業スピードの向上とヒューマンエラーの防止を実現。
段ボールケース自動製造システム
株式会社TANAXのJust fit BOXを採用。異形商品や規格外サイズの梱包作業時間を短縮。
業界初の取り組み
山善は、東大阪の立地を活かし、自社トラックで業界他社の荷物も一緒に運ぶ「共同輸配送」を初めて実施。これにより、業界全体の輸送コストとCO2排出量の削減を目指します。
また、受注時間を拡大し、夜間から早朝にかけての「早朝配達サービス」を関西圏で展開。これらの取り組みにより、2024年問題への対応と物流効率化を同時に実現しようとしています。
山善の新たな物流戦略は、自動化技術の活用と革新的な配送方法の導入により、物流業界が直面する課題に対する先進的なソリューションを提示しています。この取り組みが、今後の物流業界全体にどのような影響を与えるか、注目されます。
関連リンク
https://kyodonewsprwire.jp/release/202412171863
https://www.yamazen.co.jp/news/entry-2126.html
https://www.yamazen.co.jp/news/entry-2217.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000056714.html