大手物流不動産デベロッパーのプロロジスは2024年10月3日、同社施設への入居企業を対象として物流倉庫の自動化への取り組み状況を調査しまとめた「物流施設自動化の実態調査」レポートを発行しました。
調査概要
・調査機関:2023年6月から2024年3月
・調査対象:関東圏25のプロロジス施設に入居する55社、63拠点
・対象業種:物流業、製造業、卸売業、小売業、その他
・取り扱い荷物の種類:PL(複数荷主)、アパレル/スポーツ、ヘルスケア/医薬品、家電/電化製品、建設資材、工業製品、梱包資材、自動車/自動車部品、消費財、食品/飲料、日用品/家具 その他
主な調査結果(括弧内はトラロジの補足、考察)
・1つ以上の工程を対象になんらかの自動化ソリューションを導入している拠点は51%と半数以上(おそらく仕分け、梱包、出荷辺りの工程を対象とするケースが多そうです)
・自動化ソリューションの導入率が、荷主企業では86%、物流企業では21%と4倍の格差がある。(荷主企業の方が中長期的なスパンで計画を立てられるため大規模な投資をしやすい。一方で、物流企業の21%というのも、思ったよりも多いと感じました。プロロジスという、大規模で先進的な物流施設の入居者を対象とした調査であるため、一般よりも導入率はかなり高くなっているのだろうと思います。)
・一般消費者向け(toC)の出荷業務では自動化ソリューションの導入率が100%。AGV、AMR、仕分けロボットなど、設置が容易で拡張性の高い物流ロボットの活用が普及している。(GTP方式で出荷業務の大部分を自動化するような大規模なソリューションの導入率はいかほどか?は気になりますね🤔)
・バース予約・管理システムの利用率は17%に留まる。プロロジスのようなマルチテナント型物流施設ではバースのスペースが十分にあり待機時間の問題が起きにくいことも影響していると考えられる。
調査レポートの本編はプロロジスのホームページから取得申込をすることができます。関連リンクをご覧ください。
関連リンク
プロロジスのリリース
https://www.prologis.co.jp/press-releases/241003
レポートのサマリー。フルレポート(無料)の申込も受付
https://www.prologis.co.jp/japan-insights-research/report-202410