HOUSEI株式会社が中国の自動倉庫ソリューションリーディングカンパニーであるGLOBL PTRと提携し、日本市場向けに「スマート倉庫システム」の提供を開始します。
出所:HOUSEI
HOUSEI株式会社とは?
HOUSEI株式会社は、1996年に設立された日本のIT企業で、本社を東京都新宿区に構えています。主に以下の事業を展開しており、幅広い分野でITソリューションを提供しています。
- 情報システム事業:新聞社や出版社向けのシステム開発・運用、製造業や金融業向けのITソリューション。
- プロダクト推進事業:自社開発のクラウドサービスやソフトウェアの提供。
- 越境EC事業:中国市場向けに日本製品を販売するプラットフォーム運営。
同社はAIやビッグデータ技術にも注力しており、物流分野への参入はその技術力を活かした新たな挑戦といえます。
四方向シャトルパレットとは?
今回の協業で導入される四方向シャトルパレットは、前後左右の全方向に移動可能な高機動型自動搬送車両です。このシステムは、従来のスタッカークレーンと比較して以下のようなメリットを提供します。
- スペース利用効率30%向上:限られた倉庫面積でもより多くの在庫を保管可能。
- 柔軟性の高いレイアウト対応:既存倉庫や特殊環境(例:マイナス25℃対応)にも適応可能。
- コスト効率の良さ:品質を保ちながらも導入コストを抑えた設計。
さらに、無人ブラックランプ倉庫(照明不要な倉庫)や特殊環境下での運用にも対応しており、多様なニーズに応えるソリューションとなっています。
四方向シャトルパレットの主要プレーヤー
四方向シャトルパレット市場では、以下の企業が注目されています。
- ダイフク:大型倉庫向け自動化システムで国内トップクラス。
- Maxrac (Speedlog):食品業界で35%のシェアを獲得し、AI制御技術を強みに展開。
- SSI SCHAEFER日本法人:地震対応設計を強化した日本仕様モデルで存在感を発揮。
導入事例
- 食品業界:冷凍倉庫向けシステムが急成長。大手食品メーカーでは誤配送率0.02%以下を達成。
- 医薬品業界:GDP基準対応型システムがワクチン保管に活用される。
- EC業界:「ブラックランプ倉庫」導入で24時間稼働を実現。
今後の展望
HOUSEIは、これまで培ったIT・DX領域での実績と日本国内でのサポート体制を活かし、物流DX推進に貢献しています。今後も市場ニーズに応じた商品開発やサービス提供を進め、日本国内における物流インフラ整備に寄与していく予定です。
関連記事
以下の記事も併せてご覧ください。
- HOUSEI公式サイト:製品情報や導入事例について詳細をご確認いただけます。
- GLOBL PTR公式サイト:四方向シャトルパレット技術仕様やプロジェクト実績について詳しく掲載されています。
※トラロジでは、読者の皆様が最新物流技術を深く理解できるよう、信頼性の高い公式情報源へのリンクを厳選して掲載しています。各リンク先ではシステムの技術仕様や導入事例を詳細に確認いただけます。