北海道最大手の医薬品卸・ほくやくが運営する新川物流センター(札幌市中央区)において、アイオイ・システムとプラスオートメーションの複数ソリューションを組み合わせた独自の自動化システムが導入され、医薬品物流の効率化と品質向上を実現しています。現場の変革を伝える導入事例動画も公開され、注目を集めています。

新川物流センターの機能とクロスドック方式
新川物流センターは、北海道内で唯一のクロスドック方式を採用しています。クロスドック方式とは、仕入先から入荷した商品を在庫せず、すぐに仕分けして出荷する物流手法です。これにより、製薬メーカーからの入荷商品を拠点別に即座に仕分けし、北海道内の各拠点へ迅速に発送する役割を担っています。
複数ソリューションを組み合わせた独自システム
今回導入されたのは、以下の複数ソリューションを組み合わせた独自システムです。
– プラスオートメーションの自走式ロボット「t-Sort」
– アイオイ・システムの重量検品システム「WAS」
– デジタルピッキングシステム「DPS」
これらを連携させることで、仕分け作業の自動化と高精度化を同時に実現。ロボットによる搬送と、デジタル表示・重量検品によるダブルチェック体制が構築されています。
導入後の成果
新システムの導入により、以下のような成果が得られました。
- 処理能力の向上:人員を増やすことなく処理能力が約1.1倍に向上。将来的には約1.4倍への拡大も計画中。
- 品質向上と誤出荷防止:デジタル表示と重量検品による二重チェックで仕分けミスが大幅に軽減。
- 労働環境の改善:従来は約20kgのカート運搬作業が必要でしたが、ロボット化により従業員の歩行距離が削減され、負担も軽減。
これにより、医薬品の安定供給と地域医療への貢献、さらには従業員の働きやすさ向上にも寄与しています。
導入事例動画の紹介
現場の変革をわかりやすく伝える導入事例動画が公開されています。自走式ロボットと重量検品を組み合わせた独自システムによる仕分け効率向上の様子をぜひご覧ください。
– [導入事例動画]
関連リンク
– t-Sort製品情報
– デジタルピッキングシステム(DPS)製品情報
– 重量検品システム「WAS」カタログダウンロード
– プレスリリース
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