GROUND/自律型協働ロボット「PEER 100」、日本通運の「誰にもやさしい倉庫」プロジェクトに採用

  • 2025年3月27日

GROUND株式会社は、自律型協働ロボット(AMR)「PEER 100」を日本通運株式会社に導入したことを発表しました。この導入は、日本通運が推進する「誰にもやさしい倉庫(NX Universal Harmonious Work Warehouse)」プロジェクトの一環として実施されます。

日本通運株式会社に導入されたGROUND PEER 100出典:GROUND株式会社

導入の背景

物流業界では、少子高齢化による労働力不足やEC(電子商取引)の拡大に伴う物流需要の増加により、生産性向上と人材確保が喫緊の課題となっています。日本通運は、先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器の導入を通じて、これまで働くことが困難だった人々の障壁を取り除くことを目指しています。

「PEER 100」の特長と導入効果

「PEER 100」は、物流施設内のピッキング作業や工程間搬送を支援するAMRです。本プロジェクトでは、3台の「PEER 100」が導入され、広い施設において、ステーションから出荷場所までの無人搬送を行うことで、スタッフの歩行距離を削減し、作業負担の軽減に貢献します。

「PEER」シリーズの主な特長

1. SLAM技術による柔軟な導入 ※SLAMは、ロボットや自律型車両が未知の環境で自己位置を特定しながら、同時に周囲の地図を作成する技術です
2. 簡単な操作と迅速な導入
3. 複数のセンサーによる高い安全性能
4. 効率的なバッテリーマネジメント

本プロジェクトでは、メッシュ型無線アクセスポイントを新たに設置し、有線LAN敷設工事を不要にすることで、工期の短縮や工事費の削減を実現しました。「PEER 100」の導入から稼働開始までをわずか5日間で完了しています。

今後の展望

GROUNDは、2024年より自社開発の物流施設統合管理・最適化システム「GWES」をNXグループのグローバル標準倉庫管理システムと連携し、人員配置と在庫配置の最適化を支援しています。今後も「PEER」シリーズのさらなる導入を進め、本プロジェクトの複数拠点展開を支援するとともに、多様な従業員が働きやすい環境の整備に貢献していく予定です。

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GROUNDの自律型協働ロボット「PEER」シリーズ詳細
GROUND株式会社 公式サイト
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