Exotec Nihon株式会社は2025年2月7日、倉庫内業務をより広範に効率化する次世代のSkypod®システムを発表しました。この新システムは、さらなる高能力化を図り、より高密度のラックと先進のソフトウェア機能を備えています。
ラックを昇降するSkypodロボット(出展:Exotec)
次世代Skypodシステムの主な特徴
1. 高性能化: 従来品と比較して、1台のワークステーションでの処理能力が50%向上し、保管能力は最大30%向上しています。
2. コンパクト設計: 新型ロボット、高性能ワークステーション、高処理能力のエクスチェンジャーなど、製品改良と機能改善が施されています。
3. オールインワン対応: B to BとB to C向けのピースピッキングとケースピッキングの両方に1システムで対応可能です。
新機能の詳細
バッファー機能
システム内でバッファーが可能になり、梱包前の仕掛品や梱包済み段ボールなどを一定期間ラック内に保管できます。これにより、ステージングエリアや外部バッファーシステムを削減できます。
厳密な順立て機能
Skypodロボットとエクスチェンジャーを使用し、各注文に対して自動順立て出庫が可能になりました。商品の配送ルート、配送先店舗の棚割り、その他の荷降ろし要件に基づいた正確な積み込みを実現します。
ピック&パック(梱包作業の統合)
ピッキング工程における梱包作業も統合可能になりました。オペレーターが出荷用コンテナに直接ピッキングするため、出荷箱への移し替えが不要になります。
導入事例
Exotecは過去2年間、次世代のSkypodシステムをパイロットプロジェクトとして特定の顧客に提供してきました。Oxford Industries、Grainger、E.Leclercなどの企業に対し、計20件以上、総額4億ドル規模のプロジェクトに既に導入されています。
E. Leclerc Seclinの事例では、ドライブスルー型店舗での商品受け取り時間が10~15分から5分以内に短縮されました。
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– Skypodロボットの技術仕様
– Exotecのピッキングステーション
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