米アマゾンは10月9日、ルイジアナ州シュリーブポートに次世代フルフィルメントセンターを開設したと公表しました。
新世代ロボットネットワークによるアマゾンの新施設(ルイジアナ州)
新センターは5階建てで、300万平方フィート(フットボール競技場55個分、約278,709平方メートル)以上の広さがあり、アマゾン最大の施設の一つになります。
施設の中心には、最先端の多層コンテナ型在庫システムである「Sequoia」が設置されており、これにより3,000万点以上の商品を保管でき、従業員がより迅速かつ安全に商品を保管、ピッキングができるようになります。
AI搭載の3台のロボットアーム「Robin」「Cardinal」「Sparrow」が、数百万ものアイテムと顧客の注文を正確に仕分け、積み重ね、統合し、統合された荷物を、AMR(完全自立型移動ロボット)「Proteus」が出荷ドックまで誘導し、トラックに積み込みます。
新施設がもたらすメリット
新施設は人間工学に基づいて設計され、重いものを持ち上げる作業を減らすことで、従業員の怪我の確率などの安全性を30%低下させ、作業スピードを25%向上させることが期待されています。
作業環境の改善により従業員増加を見込み、新施設で2,500人を採用を予定し、またロボット群のメンテナンス、エンジニアリングの分野で活躍する高度人材の育成を支援するとしています。
アマゾンのロボティクス部門責任者のタイ・ブレイディ氏は、ロボット工学とAIの融合を「フィジカルAI」と呼び、ロボットによる自動化が人間の能力を伸ばす助けになることが開発の重要なテーマだ、と語る。
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Aboutのリリース
https://www.aboutamazon.com/amazon-fulfillment-center-robotics-ai