+A/越境ECプラットフォーム「Doorzo」に高密度自動倉庫「AirRob」導入

  • 2025年4月27日

越境ECプラットフォーム「Doorzo」を運営するSIG Service(SIG)は、プラスオートメーション株式会社(+A)のロボティクス自動倉庫「AirRob(エアロボ)」を自社物流拠点(GLP三郷Ⅱ)に導入し、2025年1月より本格稼働を開始しました。Doorzoは120か国・400万人以上のユーザーに日本商品を届ける代理購入サービスを展開しており、事業成長に伴い保管能力の拡張と効率化が急務となっていました。

SIGで稼働するAirRob

出所:SIG Service株式会社

なぜ「AirRob」が選ばれたのか?

従来の倉庫では、t-Sort 3Dやt-Sort sd5といった+Aの自動仕分けシステムを活用しつつ、高さ2mの保管棚で運用していました。しかし、事業拡大により商品保管スペースが不足し、より高密度かつ高スループットな自動倉庫ソリューションが求められていました。

「AirRob」は、以下の点で従来の自動倉庫を大きく上回る性能を発揮します。

  • 高密度保管:高さ5mのラックで1万トートの保管が可能。ラック間クリアランスやワークステーション設置スペースを最小化し、倉庫スペースを最大限活用。
  • 高スループット:600トート/時間/ステーションのピッキングを実現。保管ラック2列あたり4台のクレーンを配置し、高処理能力を達成。
  • 柔軟な設計:倉庫のフロア形状や天井高、防火区画に合わせて設計可能。既存のt-Sortシリーズとも連携しやすい。
  • 拡張性:フロアボットやクレーンの増設で処理能力を簡単に向上でき、将来的な事業拡大にも柔軟に対応。
  • 短納期導入:契約から運用開始までわずか3カ月というスピード導入が可能。

導入の決め手となったのは、業務効率向上に加え、既存システムとの連携性、運用設計からメンテナンスまでワンストップで依頼できる点、そして短期間でのシステム立ち上げが可能な点でした。

SIGでのAirRob稼働動画

 

AirRobとは?

AirRobは、従来の自動倉庫と異なり、コンベアレスでレイアウトの自由度が高い保管ソリューションです。倉庫の形状や天井高に合わせて設計でき、防火区画を跨ぐ設置も可能。FloorBotと連携し、通常の床・ラック・トートを活用することで、倉庫空間を最大限に有効活用します。ワークステーションは柔軟にレイアウト変更でき、ピーク時にはFloorBotの数を増減させて波動対応も容易です。チルド帯にも対応し、多様な業種・業態での自動化を実現します。

主なスペック・特徴

  • 最大保管高さ9m
  • 25kgまでのトート搬送
  • 1システムで1万トート以上の入出庫
  • 600トート/時間/ステーションのピッキング
  • 100V電源で稼働、バッテリー搭載で停電時も安全退避
  • 既存ラックやトートのカスタマイズにも対応

AirRobの実運用動画・説明(YouTube)

AirRob説明動画(+Automation公式)

関連記事・公式情報リンク

プレスリリース
AirRob 製品ページ(+Automation公式)
Doorzo公式サイト(SIG Service)
t-Sortシリーズ製品情報(+Automation公式)

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