2025年1月、越境ECプラットフォーム「Doorzo(任意門)」を運営するSIG Service株式会社が、プラスオートメーション株式会社(+A)の提供するロボティクス自動倉庫「AirRob(エアロボ)」を導入し、稼働を開始しました。この導入により、従来の保管効率や処理能力が大幅に向上し、物流オペレーションの効率化が実現しました。
出展:プラスオートメーション株式会社
導入の背景
「Doorzo」は120カ国以上、400万人以上のユーザーを抱える越境ECプラットフォームで、日本国内の複数ECサイトと提携し、日本製品を海外に発送する代理購入サービスを展開しています。従来はt-Sort 3Dとt-Sort sd5の連動運用と高さ2mの保管棚を使用していましたが、事業成長に伴い商品保管能力が不足。よりスペース効率の高い保管ソリューションが必要となり、「AirRob」の導入に至りました。
AirRobの特徴
「AirRob」は高密度保管と高スループットを実現する自動倉庫ソリューションで、以下の特徴があります。
高密度保管
高さ5mの高密度ケース自動倉庫により、1万トートの保管が可能。ラック間クリアランスやステーション設置スペースを最小化し、倉庫スペースを最大限活用。
高い処理能力
600トート/時間/ステーションのピッキング処理能力を実現。今回の導入では、保管ラック2列あたり4台のクレーンを配置し、高処理能力を達成しました。
柔軟な設計
倉庫フロア形状や天井高さに合わせた設計が可能で、防火区画を跨ぐ設置にも対応。既存システム(t-Sortシリーズ)との連携も容易です。
拡張性
マルチステーションやフロアボット、クレーンの増設による処理能力向上が可能。将来的な事業拡大にも柔軟に対応します。
短期間での導入
契約から運用開始までわずか3カ月という短期間でシステム稼働が実現しました。
導入効果
1. スペース効率向上
従来使用していた高さ2mの保管棚エリアが5m高密度ケース自動倉庫へ置き換えられ、限られたスペースでより多くの商品を保管可能になりました。
2. オペレーション効率化
高速ピッキングと自動仕分け機能により、物流作業全体の効率が大幅に向上しました。
3. 柔軟な拡張性
将来的な需要増加にも対応できるシステム設計で、長期的な運用コスト削減も期待されています。
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