AGCエスアイテック株式会社が福岡県北九州市の自社倉庫に自動フォークリフト「ラピュタAFL」の導入を決定しました。「ラピュタAFL」は、磁気誘導や反射板を必要とせず既存設備に柔軟に導入可能な点が最大の特徴で、倉庫管理システム(WMS)との連携により移動ラックの自動格納・ピッキング搬送を実現します。
出典:ラピュタロボティクス
労働環境改善と業務効率化の両輪で課題解決
AGCエスアイテックが導入を決めた背景には、少子高齢化に伴う労働力不足の深刻化があります。同社営業部の山下宏樹リーダーは「LiDAR方式採用で現場改修が不要」「移動ラックとの連携可能性」「AI制御による多タスク処理能力」を採用の決め手と説明。従来の人手作業に依存していた荷役業務を自動化することで、倉庫稼働率の向上と品質安定化を図ります。
ラピュタAFLの特徴
ラピュタAFLは以下の特徴を持つ自動フォークリフトです。
1. 高度な技術:ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」とAI技術を活用し、複雑な倉庫オペレーションに柔軟に対応。
2. 安全性:高い自己位置推定技術により、安全性を確保。
3. 導入の容易さ:反射板や磁石が不要で、既存倉庫に柔軟に導入可能。
4. 夜間稼働:スタッフ確保が難しい夜間深夜帯の稼働にも対応し、早期の投資回収が可能。
5. 多様な用途:
– 垂直搬送機から出荷場までの長距離搬送
– 上下階の仮置き場~垂直搬送機の搬送と荷役
– ベルトコンベア出荷排出~出荷仮置き場への搬送
6. モニタリング機能:生産性、フロアマップ/ステータス、仮置き場管理などのダッシュボードを提供し、遠隔からリアルタイムで倉庫状況を把握可能。
7. 高度なパレット処理:
– 傾いて置かれたパレットでもパレット穴を認識してピック可能
– フォーク二度刺し機能によりパレットをより奥に降ろすことが可能
関連記事
– プレスリリース
– ラピュタAFL製品詳細
※トラロジでは、読者の皆様が最新物流技術を深く理解できるよう、信頼性の高い公式情報源へのリンクを厳選して掲載しています。各リンク先ではシステムの技術仕様や導入事例を詳細に確認いただけます。